設立の趣意について

名古屋南部地域医療連携推進協議会設立趣意書

愛知県は地域医療構想策定ガイドラインに沿って平成28年10月に地域医療構想を公表し、今年度はここで決まった11の圏域ごとの協議が始まっています。しかし、240万以上の人口、137の病院、130の有床診療所を擁する名古屋・尾張中部圏域においては、その規模の大きさ故、自主的な協議の開始が遅れていました。そこで、5病院団体協議会の関係者で準備し、7月11日に自主的な協議を行うための「名古屋・尾張中部圏域地域構想検討会」を開催し、さらに地域で顔の見える関係を構築するため名古屋東部、名古屋西部、名古屋北部・尾張中部の3地域では、地域医療連携推進を目的として協議会などが設けられ話し合いが始まったところです。名古屋南部においても、8月10日に拡大南区病病連携会の講演会時に、名古屋市南部を中心に知多半島北部の病院からなる協議会設立を提唱し、多くの賛同が得られました。愛知県は各医療圏における自主的な協議の費用の一部を、次年度から補助することを検討中ですが、名古屋医療圏に関しては協議が東西南北4地域で開催されることを前提に全県で14の協議会に均等に予算を配分すると聞いています。

このように名古屋南部地域を中心とする協議の場も愛知県に公認された事と解釈できます。しかし、この協議会の設立の目的は、地域医療連携推進法人の様なグループ経営を目指すのではなく、また国の目指す地域の病床数とその機能を見直すことにも限定せず、患者が真に安心して医療を受けられる事を目標に地域で連携を組み、目標達成のためにいくつかの具体的行動に取り組む事にあります。さらにその成果を地域医療構想調整会議の中に反映することが出来れば、理想的な地域医療構想が達成できると考えられます。

皆様におかれましては、是非ご参加いただけますようお願い申し上げます。

名古屋南部地域医療連携推進協議会発起人(平成29年9月19日 順不同)
名古屋掖済会病院         河野 弘
中部ろうさい病院         加藤文彦
熱田リハビリテーション病院    伊藤知敬
中京病院             絹川常郎
大同病院             小谷勝祥
新生会第一病院          小川洋史
名古屋記念病院          長谷川真司
南生協病院            長江浩幸