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呼吸困難 中京病院の緩和ケアチームが行っている診療方針

我々は、呼吸困難に対して、アセスメント=カレント教科書マネジメント=ASCOの治療アルゴリズム をそれぞれ独自にリバイスして行っております。 これについては、5年かんの自験解析(Audit研究)において有効性と実行可能性を確認しました(吉本、がん患者と対症療法 19(2): 99 -109 2008)が、エビデンスレベルや安全性を保障できませんので、メソッドの使用については各利用者の自己責任でお願いします。

口腔粘膜炎への対応

  1. 感染防御
    感染により粘膜炎ができることも、粘膜炎に二次感染をおこすこともあり、いずれも感染がからむと痛みは強くなり、安静にしていてもいたむ。
  2. 疼痛緩和
    痛みを和らげることは重要。粘膜炎の痛みは侵害受容性の痛みであり、鎮痛剤が効く。NSAIDsやアセトアミノフェン、オピオイド。また、局所の疼痛緩和処置として、キシロカインなどの局所麻酔薬で食事時や会話時の痛みを和らげる方法も効果的。
  3. 保湿
    乾燥は粘膜炎の疼痛悪化、治癒阻害をきす。口腔内の保湿だけでも粘膜炎の症状は軽減する。

口内炎、口腔粘膜炎がある時によく用いられる薬剤

生理食塩水NaCl9gを1000mlに溶かす口内炎で疼痛が強い場合も、粘膜の刺激が少なくうがいできる
ハチアズレ1回2gを水、微温油100mlに溶かす一般的な軽度の口内炎、粘膜炎に使用。粘膜保護、創部治癒促進作用があるが、消毒作用はなし。
食塩・キシロカインNaCl9g1000ml+4%キシロカイン5~15ml口内炎の疼痛、咽頭痛による嚥下痛に使用。
ハチアズレ・グリセリンハチアズレ5包とグリセリン60mlを水500mlに溶かす口腔乾燥があり、口内炎、」咽頭炎発症時に使用。
ハチアズレ・グリセリン・キシロカインハチアズレ5包とグリセリン60mlを水500mlに溶かす。このうがい薬にキシロカインを添加口内炎の疼痛、咽頭炎による嚥下痛うに使用
アイスボール氷皿に水を入れ冷凍庫で氷玉をつくる口腔内で1回3~5個をゆっくりとかしクーリング
アルロイドGアルロイドG
10~20ml?/回
粘膜保護作用、止血作用を持つ
アズノール・キシロカイン軟膏キシロカインゼリー1本30mlとアズノール軟膏150gを混合口唇などの口腔粘膜炎に直接塗布