適切な鎮静を行うための最低限のスキル: 進行がん患者で中等度以上の呼吸困難コントロールを行うときには、必須の技術である。
症状コントロールを目的としたアルゴリズム治療の最終着地点「鎮静」を検討することは、原疾患の改善が得られなければ必須になるといえる。
鎮静については、緩和医療学会のガイドラインに倫理的、手法的なエビデンス提示が詳細されているが、多忙な臨床現場や予想外の急性経過をとる週末・進行がん患者では、時間をとれないことが少ないと考える。よって、中京病院PCTは、以下の3ステップをミニマム・リクワイアメントとして推奨する(橋爪隆弘先生の緩和ケア研修会スライドより引用)。
★ 以下の3要素において、留意すべきは、「あらゆる手段」という根拠が何か?である。これはアルゴリズムと病態探索の系統的手段なくしては、得られないはずと、我々は考えているので、ぜひ参考にしてほしい。