口腔ケアの実際

  1. 器具の準備
    ・口腔内にあっていて操作性がよいもの
    ・無侵襲にできるもの
  2. 口腔観察 *異常があれば連絡
    要点:
    ・部位:歯肉、口唇、頬粘膜、口蓋、舌など
    ・大きさ
    ・疼痛の有無
    ・色:発赤、白斑など
    ・潰瘍形成、出血の有無、膨隆、腫脹など
    例:
    ・右の頬粘膜に白斑付着物が認められる。疼痛なし。
    ・左舌縁に5mm程度の潰瘍が認められる。出血・疼痛なし。など
  3. 口腔粘膜の保湿
    ・乾燥部位、痂皮の付着部位は重点的に保湿
    ・マッサージするように保湿剤を塗布
  4. 歯間・粘膜の清掃
    ・歯=機械的に歯ブラシで磨いて除去
    ・粘膜=軟組織のため、3~4分保湿して汚染物を軟化させると除去がスムーズ。やわらかい器具(スポンジやガーゼ等)を用い、ケア時の圧に注意する。
  5. 拭掃と口腔観察
  6. 仕上げの保湿
    ・口呼吸で乾燥が進む患者もいるため、1回では不十分。何度も繰り返しケアと保湿をすることで、汚れの付着も防ぐ。